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青蛙 おまえもペンキ 塗り立てか /芥川龍之介
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無題
いまやもう懐メロの、安全地帯の『エイジ』という歌です
銀色に輝くアスファルト 乾いた風のゆくえ 若さがひとつの不足だった 傷つけあわずには 求められずに 細い指先で煙をあやつる けぶるように笑うと あどけない頬が見えかくれする とぎれとぎれの思い出に きみの泣き顔が重なる それもいまは さりげない さよならが最後さ 街角にきえる背中に ほんの少しの悲しみ 若さがひとつの不足だった 憎しみもせずには 愛せずに 洗いたての髪もてあそびながら 軽く話しかける 大人びた口もとが好きだった おもわせずりないたずらっぽい瞳 まっすぐにみつめると すみきったまなざしがまぶしかった -------- 暁に恋して、終わってずいぶん経つんだなぁ 本当に終わったなぁと思う 暁はいつもぼくのことをわかっていなかったなぁ ぼくはどのくらい彼のことが好きだったのだろう 憧れの激しい恋に、恋したんだろうか 最初に別れたとき、それほどのめりこんでいなかった ただ、怖くて、何かが始まる前に付き合うのをよそうと思った それでも彼がぼくに想いつづけてくれて 彼はね、言葉を操る魔術師みたいな人で ぼくは彼が言葉で何か書くと、ぐらぐらするんだ 直接、とはいっても、メールという手段でだけど やり取りしているときはきっとそれほど惹かれない だけど彼から一方的に送りつけられてくる言葉はとても魅力的で ぼくはすごく浸ることができた 彼はある日、自分なんかやめた方がいい、と言った ただの弱音だったのかもしれない でもぼくは、なら、やめます、と言う人間だ 自分が好きだとかそんなのはぼくにとってはどうでもいいことなんだ それで、じゃあさよなら、て終わった それでまた 一方的に彼から送られてくる言葉にぼくは揺れとまどった ぼくは終わりと言えばもう終わりだから、 なにを求めているのかわからなくて ぼくは終わりの理由を書いた まっすぐ、正直に揺れるあれこれの複雑な気持ちを書いたつもりだったけど 弄んでるように取られたっけ ぼくって人を振り回して遊んでる人に思われることがある。 そういう要素、無いと断言はできないけど ぼくは真剣なつもりだった だから、これでキッチリ終わるんだな、と思った。 彼は、熱い情熱的な言葉をある場所に落とし始め それは本当にぼくの心に突き刺さるような、素敵なささやきだったから ぼくは初めて彼に恋に落ちたのかもしれない でも、終わっていたから それに付き合うと、うまくいかないから こうやって、こんな風に、言葉をただ受け取るだけのスタイルが ぼくらには一番いいんだろうと思っていた でもぼくは彼に直接言葉を掛けられるホットラインをもっていなかったから 返すべきなのか、受け取るだけでいいのかわからなかった それほどまでに情熱的だった それでぼくは、匿名で返事を書こうとした ぼくが書いた返事は、同じ熱を返すことだった。 ぼくは、そう想っていたかどうかわからない 言葉遊びだったのかもしれない 書き手だから。 熱い熱い言葉を互いに無記名で掲示板に投げかけあうっていいな、という 思いがあった でも、彼にはもう別の恋人がいて、ぼく宛じゃなかったんだ ぼくがのめり込んだ愛の言葉の全ては、暁からだけではなかった あなたが書いたものだったりした ねぇ、いままでね、別れては求められってくり返しだったから 当たり前にぼくにって思うじゃない ぼくに過去に言われた言葉そのままの言葉もあったからよけいに。 彼もぼくがそれを読んで熱くなってることを知って 言ってきた。それはあなたにじゃないて。 でもあまりに、あまりにも ぼくに言ってるとしか思えない世界観だったんだよ で、 ぼくたちはそれで終わった。 ぼくにじゃないって言い聞かせられるのに2度かかった。 1度目はひどくキツクて、 彼の言葉は、彼は知らないことだけど、すごく毒を持っていて 人懐こい態度でないときの彼は、 ぼくを粉々にする ぼくは震えて、その言葉だけで死んだ。 ぼくはそれから身体がおかしくなった。 でも、2度目にもう一度、ぼくにじゃないと 今度はやさしく言われ、きちんと説明してくれて、ぼくは知って、 それで、ぼくはもうやめようて思った。 少し当分辛かったけど、追いかけるとか、負担になるとかぼくは嫌いだから 彼の気持ちがぼくにないなら、 それで終わりでいいんだ だからすっぱり恋を終えた。ときどき浸りながら。 箪笥の引き出しから、熱い塊を持ち出したりして。 匿名であることが、ぼくたちを振り回し、 言葉だけであることが、いろんな誤解を生んで ほんとう、なんて、伝えられない ぼくは、今はもう、暁と同じように、違う人を好きになり 楽しい。 Jとは激しい想い合いという形じゃなく 彼はただ優しい。ぼくの立場を理解してくれて、 つまりぼくが、誰のものでもない、といつも自制してる いつぼくが、ほかの人のことを想ったり 彼から離れても、ぼくを非難したり、きっとしないだろう でもぼくは便利な彼として、彼を好きなわけじゃない もともとぼくは、暁を知る前から、彼を好きだった 暁を知ってぼくは、ぼくのお気に入りの人たちを放って捨てて行ったのだ Jもその一人だ。 でもJはぼくが失恋しちゃったからなぐさめて、なんてメールしても 受け入れてくれて 普通の、おじさん同士の仲良しみたいな感じだ 気が合うんだ あるいは彼はオトナだから、ぼくを受け入れてくれるのが 心地よい だからぼくはもう 暁のことを、思い出すことはあっても 恋していない ほんとうに、終わった 恋してない ただ、彼には幸せで楽しくやってくれたらいいと思ってる ぼくのことなんかすっぱり忘れて 彼らしく生きてくれたらいいと思ってる うまくいかないけど。 でもそれもきっと、時が解決してくれる お互い、交点を失くした道を歩き続けていけばいいんだ 彼がぼくに悩む事もなくなるだろう 彼にも大切な人がいるから。 あなたも、同じ目に逢ったよね 匿名という世界ってほんとうに怖いね ぼくも、あなたも、暁も、誰が誰に向けたのかわからない匿名の文字に 心を揺さぶられて 死ぬほど心を痛めて痛めて痛めて 辛い思いをしたんだよね 危険な世界だなと思う 誰に宛ててるかわからないから迷う でも、じゃあどうして、暁は、ぼくがいらないんなら ぼくに関係したことを書くんだろう 全然関連もないことを書いてくれたらいいのに ぼくこそなんであなたは、いまでもそんなことを、するんだろう、て思ってた でも、全然違ってた ぼくがただあなたの元気を願い、励ましたかったけど 誤解されて失敗して、苦々しいものになってしまった 暁は今、ぼくを振りほどきたくて堪らないんだろう ぼくはもう恋してないんだ あなたを求めていないんだ 苦しむ必要はないんだ ただ、励ましたかったんだ あなたも、ぼくも、傷ついて、身体がボロボロになった 暁も、きっと症状は違えど、ずいぶん苦しんだことだろう 時がやさしく解決してくれますように ぼくが、人を、傷つけずにいられたら ぼくは少し、自覚しなければならない ぼくは、誰からも見向きもされない、愛されることのない人じゃないと そんな甘えた気持ちで、好き勝手に発言していては、いけないんだ ぼく自身がどんなに自分に価値を見いだせなくても 書き手であるだけで、フィルターはついて、ぼくに魅力を思ってくれる人はいるんだ。 書き手としての自覚。 影響力がゼロだと、思わないように 影響力があるならば 逆にできるだけ、ポジティブに、明るい言葉を、やさしい言葉を できるなら、仕事や嫌な事があったりで疲れた人が、 ぷ、て笑っちゃうような、そういう人に、安定して、ずっと、存在していられたら 願い。 ナオ PR コメントを投稿する
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30すぎで、どこかで小説書いています。
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