ぼくは、爪を切るのが嫌いで
のび放題にするのも好きじゃない
ぼくは肌が弱いほうなので、ぼくの凶暴な爪が伸びていると
ぽりぽり掻いたつもりでも、被害を被る
頭とかあるよね
たまになんでか頭にできものができて
ぽりぽり、て掻くうちに大きくなって
かさぶたはがしちゃ、またかさぶたになって、またはがす、てなることが
そういうとき、真っ先にやらなきゃならないのは爪を切ること
今まだ爪を切る決心できないでいるのは
被害にあってるところがないから
ぼくは子供の頃、よく母に爪を切るように叱られた
逐一、表現が大げさな母は、鬼のような爪をして!
て叱る
姉もぼくもピアノをやっていたから爪をきれいに切っておかなきゃいけなかったけど
当時はただのものぐさなだけで
ぼくは顔も洗わないし髪もとかないし歯も磨かない子だった。ずっと。
完璧な母業をやってると言ってた彼女だけど、知ってたのかどうか
たぶん、あの人は栄養面とかは重要だと思っていたけれど
そういうとこはどうでもいいと思っていたのかも
母を完璧にやることにキモチはあっても子供自体に愛情はそうたいしてありはしなかったんだと思う
ぼくが愛情薄い人間なのと同じように
爪なんてぱっちんぱっちん切れば終わりな人も多いのかもしれない
それか、爪切りについてるやすりでしゅっしゅとやれば完璧なのかも
ぼくはそれでは不十分で
必ずその後しばらく苦しむ
どこかが割れる
薄地のソックスとかひっかかる
脱ぎ着のたびにひっかかってそこがひどくなる
結局やすりでていねいにスムースにしなくちゃいけない
金属のやすりじゃたぶんダメなんだと思う
女の人が使う、やすりを使うんだ
紙やすりを使えばいいのかもだけど
女の人のネイル用の、爪の形を整える用のはすごく便利なんだ
とにかく早い
アイスの棒をちょっと大きくした、子供が使う定規くらいの長さでそれよりは細い
メーカーによって若干、やすりの番もだけど、その棒の固さが違う
ほんとはベストなのと出会って買い置きしておきたいんだけど
今、ぼくが使ってんのは、ビタミン剤を買ったときおまけでついてた小さいもの
ハート型なんだよ。苦笑するしかないけど。
バカにできない。わりに使える。
買うまで、ハート型のこれが何なのかわからなくて
いらないのにーと思って、そのために包装が多くなってる分
分別作業がめんどうなことがぼくにとってのすべてだったけど
それは爪やすりだった!
すごいうれしかった
まだ1回しか使ってない
手も足も、だいぶ伸びてきててそろそろ切らなきゃいけないんだけど
嫌なんだ
伸びてる今は、いい具合にスムース
ぼくは、爪を切るのが嫌いです
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