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青蛙 おまえもペンキ 塗り立てか /芥川龍之介
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8/16
ぼくは実家で、煙草を吸うとき
勝手口から出て、裏庭の石に腰掛けて吸う 夜は、月が見える。 昼間は、シオカラトンボか、トカゲか、フジ子が必ずぼくとつかずはなれずの距離を保ってやってくる。 フジ子は、ノラ猫で、カギしっぽだけどなかなか美猫だ。 ぼくのウチには、5ヒキくらいの外猫がいる 帰るたびに、ふえたりしてる キャッツフードとミルクをもらいに、 それぞれの決めたタイムテーブルとやり方でやってくる。 皆、外猫らしいというべきか、 節度とか自覚を持って行動してるように見える。 フジ子は、新入りで、今回初めて会ったヤツだけど 初めてガラス越しに会って以来、ぼくに近寄る 彼女は口を開けて声を出さずに鳴くと母は言うけれど ぼくには、声を出す。 (実はぼくは、半猫なんだ 育ての親は、猫だから、猫はぼくをヒトと見ない) フジ子とトカゲは、暁だ シオカラトンボは、ぼくにお茶を入れてくれる人。 ぼくがこの家で日々ガラガラと砕かれている時 このものたちは、何も語らずぼくのそばにいる 子供がかわいくない親はいない なんて言葉があるけど ぼくの母が愛する子供は、彼女自身ただ一人なんだよ。 ぼくは、約束していた日まで、保たないかもしれない 自衛にも、限界は、ある。 家族とは、ぼくが必死で作る土塀を 簡単に崩す距離感とキズナを持っているから。 PR コメントを投稿する
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30すぎで、どこかで小説書いています。
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