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青蛙 おまえもペンキ 塗り立てか /芥川龍之介
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8/15
日付をさかのぼり、ぼくがノートに記していたことを、
書こうと思う。





満月。
ずっとそばにいるのは金星なの?




ぼくは、小学生の途中まで普通に元気に快活に生きていた。
卒業の文集で、自分を、明るく1%暗い、と書いた。
理不尽さに暗闇が出来ていくのを意識し始めたところだったんだろう。



1%…そんなにちっちゃかったのかな
ぼくを蝕んでいたものは?



今、実家にいて
久しぶりに見る、明るすぎて星を消してしまう月の光を浴びながら
ぼくは庭のベンチに腰を下ろし、お気に入りの庭に汚れた灰を落としながら、眺めていた。
川向こうで行われているはずの、狂ったような祭の音も
せせらぎにかき消され、ここまで届いてこない。



Kに真似るように、数日前、時間がなかったにも関わらず、
石のついたネックレスを買った。
それで
ぼくと一緒に浴びさせた。



家にいると、いろいろ雑然としていて、
この密閉空間で何日もおなじくうきを吸うことは、
まるで、屋台で釣り上げた金魚を入れてる水槽がすぐ濁るような
そんな感じだ。


人と人とは、ある程度、距離がないと、息がし辛い。
この家は、それができずただナンジユウネンも、ただ家内でいた母の
澱んだ空気と澱んだ彼女の精神で構成されてる。


金魚の水槽に、水をきれいにする石を入れるように
ぼくの石が澱みを吸い込んで、ぼくの内部まで
浸蝕されていくのを守ってくれるといいんだけど。


ナオ

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30すぎで、どこかで小説書いています。
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