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青蛙 おまえもペンキ 塗り立てか /芥川龍之介
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弱いぼく
なんかね、風邪の初期症状みたいな感じ 全身のいろんなとこで、ウイルスが増殖してってる感じ ほら、 目がごろごろしてるとか 鼻の奥の方が変とか 唇の横の変の皮膚が変とか 腰が痛いとか 人差し指の関節が痛いとか 怖いくらい、足の両方の親指が痛いとか それって、熱が出る前じゃない?って普通は思うじゃない? 寒気がしたり、関節が痛いとか背中が痛いとか でない。きっとでない。 ぼくね、風邪で熱出すって、人生であまり経験がない。 逆に言えば、普段いつも微熱があるし、年中風邪をひいてる。 たぶん平熱は低体温なんだと思う。 きっと36度5分くらいって、ぼくにとっては熱なんだと思う。 それで、逆に37度越えるなんてことは、ほとんどない。 ね。健康そのものでしょ。 シリアスなダメージくらうことがないんだもん。 足が痛いっていったって、どっこも悪くないんだもん。 お年寄りが節々が痛いって言ってるのって、こういうのなんだろうな。 まぁ、リウマチでも、加齢でよくある、節々の栄養素みたいなのが欠乏してるわけでもないんだけど。 人は、どのくらい、痛みとか普通にあるものなのかな。 ぼくは、痛みのない日なんてないし スッキリ目覚めた経験も よく眠った経験も 身体が軽い~とか、自由にバリバリ動けるとか、 そういう経験ないから、 人はみな、どのくらい、そう、なのか、わからない ぼくが極度に痛みに弱くって 誰でも抱えてる普段の痛みを ぶーぶー言ってるだけかもしれない ぼくは、人より普段、耐性があって強い 風邪ごときで、て思ってる 精神力も、肉体的痛みに対しても、無視できるほど強い と、思う でも逆に、ある線を越したら、途端に俄然弱くなる 誰よりも。 泣く。すぐ泣く。いや泣かないけど。それくらい弱る。 普段、もう、当たり前だから、不調なんて だから、 わざわざ、いちいち考慮なんかしてられない そんなのしてたら不幸っぽい気持ちとかになるし 何もできなくなる だから痛みとか、そんなの忘れてる 整体に行ったりして、よくしてもらうと、 突然痛くなったり、慢性的な痛みに気づく。 痛くなりすぎると、それはもう痛みじゃなくなってて どこかの悪いところを取り除かれでもしないと、見えることはない それか、そういう治療者に、これはひどいですね、とか よくこんなになるまで放っておきましたね、みたいな 痛みを認められると、 弱くなるんだろう ずっと誰にも知られずに、一人で抱えて来たけど本当は この痛みをそのまま知って、理解されたかった ていう希望があって 痛み自体はどうでもいい いちいち、大丈夫?なんてちやほやされたいわけじゃない ぼくを弱くするのは 痛がり、とか、精神的に弱いとか、みたいな ぼくにとって、耐えてきた日々を否定される判定。 医者の、 どこも悪くない、とかね。 ぼくを弱くする。 泣いてしまう。 東京で働いていたとき 歩けなくなって その頃、ぼくの不調で上司とうまく、できなかった だんだん悪くなっていったぼくの身体と ぼくの仕事の仕方と上司の仕事の仕方の違いの溝が大きくなってったこととが 重なって ぼくが働いていたところは、非営利団体で ぼくは、根っからのそういうタイプで うまくいかなかったら、その原因をつきとめたり それはそれで、おもしろいと考える でも ぼくの上司は、完全に営利人間で そう。 ぼくが所属していた管轄は、その組織の中の例外的に 会社からの出向という人間だけで構成されていた だから、当たり前のように、営利を追求していた ぼくは、自分の性質に合う、雇用形態で、 裁量制といって、 好きなときに好きなように仕事をすればよかった 待遇もよかった 会社全体としては珍しくないことなんだけど ぼくが入った部署は、ぼくが最初の学位保持者だった。 だから、期待も大きかった ぼくはもともと、その会社のノーマルな形態で雇われたのではなくて ぼくの上司が属していたプロジェクトで雇われたのだけど ぼくは、大学を出たばかりで、何も知らず 特にぼくは常識が欠如している人間だったので、 たとえば、 月々の報告会では、ぼくはしばらく手書きの報告書を提出していた いちいち文書化するなんて、くだらない時間の無駄だと思っていたから ずいぶん後になって、それはいけないことだと知った ぼくにとっては進捗状況の報告という理解しかなかったけれど 報告書も立派な公文っていうのかな、 後に残る書類だということを理解していなかったわけだ ぼくは、そう教えてくれれば、と思う。 甘えなのかもしれないけど。 料理人とか職人はよく説明なく見て理解しろって言うよね そうだったのかな ぼくはだから、非会社的行動が多くて、 いつまでも学生気分が抜けないと思われていたようだ ぼくは学生気分でいたことなど一度もなかったけど たとえば、学会用の書類をいつまでも作らないとそう言われた ぼくにしてみれば、1日あればできることだし、チェックしてもらうことを 含めるなら、せいぜい3日前で十分で ・・・・能力があるなんていうことなんかじゃなくって たかだかそんな事、ってぼくにとっては思ってる あの時、ぼくは目的としていたとおりに進んでいない状況を すごくおもしろい、とまとめた こんなにおもしろい要素を含んでるとまとめた あの人はすごく怒って 信じられないことを書かされた 万が一、ぼくの素性がバレて、明るみに出てはまずいから 書かないけど ぼくは、それでもう、無理になった それまでももう、決定的みたいなこと、なんどもあったけど それがもう、どうにもならないな、ってなった それでもう、ぼくは辞めることにして 理事長をはじめ、他の研究室の人たちや 新しく始まってたプロジェクトの、他の会社の人たちや 仕事上お世話になってた、技術的な面での人たちは ぼくを過剰にかわいがってくれていて 期待してくれてた 明らかにぼくは、1年目で、ぺーぺーで、そんなヤツなんて 普通ね、当たり前じゃない、信用なんかないし、なにもできないし それなのにね みんなすごくかわいがってくれた すごくね、実際ぼくは、いろいろまだまだ実力なんかなかった それなのに、すごく評価してくれていて、 辞めた後もわざわざ連絡くれたりまでした 次の職が決まったら、連絡するようにって。 ぼくは連絡先を知らせなかったのにも関わらず。 でもね、 完全に人種が違ってて、その上司とは、 だからぼくの不調も、 受け入れてもらえなかった 不調だというなら、病院に行って、診断書を持ってこい、ていう。 当たり前のことだと思う。 ぼくはその頃、あちこちの病院を掛け持ちしていたし 診療所にもあちこち通ってた 大量の薬ももらってた 毎日通ってた病院もあった でも、診断書を書ける病名なんか出てこなくて 彼を益々イライラさせて 最終的には、診断書をくれそうな心療内科をあたって 心身症、 て書いてもらって、ぼくはその一枚で、すんなり辞めることができた 心療内科でぼくは、説明しながら 子供みたいに泣いて あめ玉もらって 診断書書いてもらってね。 そりゃ、立派な精神病でしょ。 そうなんだけど。 この痛みなんかも立派な精神病だよ。 弱いの。心が。 母と同じだよ。 すごく強くてすごく脆い。 脆さは、子供以下。社会人やれない人。 まともにオトナになれない人。 こうやって、ぼくは今はいっぱしの大人ぶって 知らない顔をして生きていても 何も変わってない 受け入れてもらえないことに弱い 拒絶に弱い こうやって、具合が悪くなると、 醜い自分になる こんなに弱いの こんなに痛いの こんなに辛かったの て。 バカみたい。 今日はすごくキレイな空だった。 このところすごく空がキレイ。 見上げる空だけがキレイなんじゃなくて、 縁取るような、周りの景色も、紅葉がすごくキレイ。 感動して、感激して、あーキレイだって思う。 そんな風にすごく豊かな時間があったのに そのすばらしさを書かずに そんなつまらない過去をひきずりだす自分が、みっともない ぼくは醜いモノがとても嫌い。 すごくプライドが高い だからすごく闘ってるくせに、 こんな全く無防備に、考えなしに、こんな行動に出る すべておじゃんだ 黙って さっさと寝ればいいのに 醜いぼくで、ごめん 弱いぼくで、ごめん 明日は立ってられる。 この寝る前のぼくだけの時間のときだけ 小さいぼくが顔を出すのを 赦して ください /ナオ
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30すぎで、どこかで小説書いています。
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