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青蛙 おまえもペンキ 塗り立てか /芥川龍之介
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桃
父も母もいないので、疲れたぼくは、桃を、一個食べた。
台所のながしで、皮を剝き、そこでそのままかぶりついた。 恥ずかしい話、ぼくは、そういうワイルドな食べ方はしたことがなかった。 人目もはばからず、食べる量も気にしないで食べた。 ぼくは実は、この家で自由に食べたいものを食べたいだけ食べることができない。 誰かが食べる可能性があると手をだせないんだ。 だから痩せていく。母は、気付く人でない。 話は、戻り、食べた桃は、すごくすごく美味しかった。 命の味がした。力強い味。 PR コメントを投稿する
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30すぎで、どこかで小説書いています。
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