泣いてばかりだ
こんなに泣くことなんかなかったから
泣ける人だとは知らなかった

ぼくは恋ってしたことがなかったから
こういうの、知らなかった

想い合える相手となら
途中で誤解があったりなにがあっても
必ず結ばれるって疑わなかった

ぼくは理不尽て経験がない
物事には道理があって
煙は上にしか昇らない
川は下にしか下らない
だから
ぼくのただ一人のあなたとは
何があっても
絶対に交点があるってぼくは疑わなかった

よくわからない

よくある話だよね
でもそんなのぼくには関係ないって思ってた

ほんとの想いを
好きなのにとびこめない気持ちを書いたことを
“子悪魔気取り”で、あなたを揺さぶって遊んでると言われて
じゃあもう二度とあなたを揺さぶらないって固く決心してる間に
あなたはいっちゃってた
ぼくに恋焦がれて死にそうになっているとき
あなたに手を伸ばし続けていた人の手を取った
ぼくなんかじゃ到底叶わない大きな愛情で
あなたを救った人
あなたのためにはよかったんだってわかってる
ぼくと付き合ったって
平安とはきっと縁がない
お互いを食い尽くすような愛のカタチ
きっとすぐそんなんになる

泣ける
ぼくが彼を手に入れられないなんて
信じられない
泣いてる
泣いてるんだ

梅雨は明けたってニュースは言っていた

きっとあなたの空は光り輝いてる
あなたが幸せでありますように

あなたを愛してる　
あなたの欠片をぼくに分けて
あなたの欠片を相手にぼくは話していくことは、叶わないのかな　／ナオ